君のことが大大大大大好きな100人の彼女 1 感想

運命の人に出会い恋に落ちる超楽勝ラブコメ(ただし相手は100人)

いわゆるハーレム系と言われるラブコメで意識的に無視されてきた一つの問題

それは「選ばれなかったヒロインをどうするか」というものです。

リアルに描いてしまうと「好きな人が他の女とイチャイチャし続けてる」状況を延々見せられるヒロインが大量発生するわけで

色々決着の付け方はあれど、大体はあまり深く描写をせずにここから先は読者の想像にお任せENDが多いと思います。

(青空をバックにヒロイン達に追われる主人公が「勘弁してくれーっ!」って叫んで終わるみたいな奴)

で。逆にそこにスポットを当ててみた作品がこれ。

出典:君のことが大大大大大好きな100人の彼女 1 (ヤングジャンプコミックス)野澤ゆき子 (画) 中村力斗 (作)

告白し失恋した回数が100回突破した超恋愛不遇主人公の恋太郎。

別に彼自身に問題があるわけではなく、恋愛の神のミスにより本来結ばれるべき運命の相手と出会うことが出来ていないだけだった。

そして高校生になったらその運命の相手と出会うことが出来るよ!と言われたはいいが…その相手はなんと100人!

しかも運命の相手と結ばれなかった人間は不幸な目に遭って死ぬ!

つまり、恋太郎からしてみれば一生捧げてもいいと思えるほどに好きな相手をこれから99人殺すようなものである。地獄か!

早速運命の相手、花園羽香里と院田唐音の2人と出会い、一瞬で恋に落ちた恋太郎ですがそんな選択肢を取れるわけもなく(つーか誰だって無理)、どちらか1人を選ぶことを放棄します。

そうなると、バレないように2人と同時に付き合うというのが2人の命を救う意味でも最善の選択肢となるわけですが…

出典:君のことが大大大大大好きな100人の彼女 1 (ヤングジャンプコミックス)野澤ゆき子 (画) 中村力斗 (作)

真っ向から気持ちを伝えてくれた2人に応えるためにはそんな選択肢を取ることもできない恋太郎。

そして選んだのは「2人と同時に付き合うことを許容してもらう」ことでした。

基本好青年の恋太郎なのと羽香里と唐音の2人も良い子なのでなんだかんだで上手くいったわけですが

これをあと98人相手にやらなきゃいけないわけですね!

といった感じでハーレムラブコメの限界に挑戦するような作品。

設定だけ見るといくらでも暗くてドロドロと刺激的にできそうな設定ですが、基本的にテンション高いコメディよりの作品で気持ちよく読めるのが良いです。

登場するヒロインも個性が強すぎるほどに強くて埋もれない。まぁそりゃ100人出すならそうなるよね…

とは言っても今まで数々のハーレム系作品がこういうのをやらなかったのはまぁ普通に考えて無理だからってのはあるので

そこの部分にどこまで挑戦できるのか、そういう意味でも見届けたい作品。

ヒロイン同士の関係性が一番注目すべきところかもしれない。



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