まだ始まったばかりだからな、この果てしない姫坂はよ…！
前巻でコスプレしてミスコンに出ることになった前園さんと新居屋ちゃん。
特撮らしく怪人コスで出るという情報を隠していた新居屋ちゃんと
それを逆手に取って自分だけ可愛いドレス姿で出場するように話を誘導する前園さん。
女って怖いですね。
出典：姫と呼ばないで 2 (MFコミックス フラッパーシリーズ)地下
そしてこのあたりで今までイマイチ思惑が見えなかった新居屋ちゃん視点でネタバラシ。
元々イタイ系の話好きな美人の友人、愛沢野乃花と共謀して、姫が調子に乗ってるオタサーを引っ掻き回して遊ぼうという話だった。
が、意外にたくましかった姫こと前園さんの反撃がきっかけで、愛沢さんも参戦！
前園さんが着るのを拒否した怪人モードの衣装を着てミスコンに参加することに。
美人である野乃花が今のバランスの中に足を踏み入れたらどうなるのか察してしまい、罪悪感を感じて大人しくなる新居屋ちゃん。
一方で新居屋ちゃんをやり込めたと信じて調子こきまくる前園さん。そういうとこやぞ…
出典：姫と呼ばないで 2 (MFコミックス フラッパーシリーズ)地下
新居屋ちゃんを引き立て役にするはずが逆に自分が引き立て役となってミスコン終了！
…いや、まぁそもそもお前他の参加者のこと全然頭に入ってなかっただろとツッコミはともかく
ブスVSブスの戦場に現れたチート美人により完全に生態系が崩壊。サークル男子は愛沢さんに夢中に。
おまけに調子こいた男子達が打ち上げを企画し、全員集合の地獄が誕生！いやー！
童貞的勘違いしてアプローチをかける男子達を打ち上げとかどうでもいい愛沢さんがバッサバッサとなぎ倒す。
そして前園さん、キレる！
出典：姫と呼ばないで 2 (MFコミックス フラッパーシリーズ)地下
自分に対し愛沢さんが言うことを否定は出来ないし、しないけども
自分に優しくしてくれた男性陣を悪く言われることは許せなかった。
出典：姫と呼ばないで 2 (MFコミックス フラッパーシリーズ)地下
ただ信じることが出来なかった自分がブスなだけで、みんなはただ優しいだけなのだと。
そして王子様である男性陣は前園さんを選び、新居屋ちゃんと愛沢さんはサークルを去ります。
かくしてオタサーの姫たちは元の形に戻ることとなったのでした。
まぁ男性陣が目の前にしか気を遣えていない甲斐性ナシなのはどうしようもなく事実だし
前園さんの依存度がさらに高まっちゃってこいつら卒業したらどうすんだ…な締めでありましたが
オタサーの姫をテーマにした作品としては綺麗にまとまった2巻だと思います。
何か後半は思わぬ方向に話転がっちゃってひたすら大人しくなっちゃう新居屋ちゃんが一番好きでした。
一番上手く「自分」と付き合ってる娘なので、状況を俯瞰で見た上に何とか穏便に収めようとしてるのが微笑ましいというか
特撮が好きなことは事実であって、本人なりにサークル生活楽しんではいたんですよね…。いやまぁやったことはアレなんですけど。
そのアレなことも、詰まるところ夢中になれるものが見つからない愛沢さんって友人に付き合ってやったことなわけで…
（↑ここの関係性が自分のストライクゾーンなので色々盲目になってる部分はありますが）
最後のシーン、前園さんに謝るでもなくただサークルの前から消えるあたりが新居屋ちゃんなりの筋の通し方なんだな、と。
何か完全に主人公の敵方サイドに感情移入して終わってしまった。
…とは言えやっぱりこのサークルの在り方気持ち悪いとは思いますよ！大丈夫かこの後！
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